ニューポートボートショー

T-22 メイフェアー 高橋  弘



  ハウス委員会物見遊山分科会

  今回はアメリカ西海岸ニューポートとポルトガルのリスボン郊外のマリーナへ当分科会メンバーを派遣しました。 費用は委員会が全額負担せず、自前で成田空港を左右に分かれて出発しました。 まずはセイラーの大先達マゼランのふるさとポルトガルのレポートをハウス委員でTYCクラブレースにレースクラスBでエントリーしているレーサーK女史から。

「CASCAIS -- ポルトガル--カシュカイシュ・マリーナ訪問記」レポートはこちら

 
米国西海岸へはTYCクラブレースにクルージングクラスBで下位をしっかり確保している
某M艇の禿クルーがレポートします。

 


  さてニューポートボートショーただしパワーボートショーでセールボートは秋に行われるらしい 残念。 時は5月の連休中です。 場所はカリフォルニア ニューポート ロサンゼルスから車で1時間弱で着きます。 会場はニューポートの入り組んだ水路の中にあるリゾートマリーナです。 ついでに、すぐそばで翌週ニューポートジャズフェスティバルがひらかれると立て看板がありました。

  行った日は開催初日で12時オープンでしたが12時にはまだあれこれ搬入中で約30分遅れで始まりました。 さて会場はこぶし一つ分のフェンダーを挟んでボートがぎっしり(広告では600挺)浮き桟橋両側にもやってます、桟橋から水面なんかほとんど見えません。

 
出展艇は30フィート位から80フィート位まで、中心は40から60フィートです。

 

 

 

 新艇もありますが中古艇も磨き上げられて展示されてます、きれいなデッキにサングラスをかけた営業のおじんさんは書類に目を通しながらたまにガンをとばし客の品定めをしております、そりゃそうです数億円の船を買いに来る客はそうはいません、ちゃんと土足厳禁!としっかり書いてあります、私になんか(ちょっとみてみるかい?)なんて声もかけてくれませんので (まことにお忙しい中ちょっとだけのぞかせてください)などとお願いして見物します、けっして嫌な顔なんかしませんからご心配なく。

  ビックサイトのボートショーみたいに短いスカートのきれいなオネーサンはいません、しっかりした丈夫そうなオネーサンが力仕事をしてました。

 
 

 
  しかしあれこれみていると40フィートクラスは小さく感じてやっぱ船は60位ないとなー、と思えてくるから不思議、あるボートなんか3ベットルームだそうで我が家よりはるかに遙かにりっぱで、なんだかわからなくなってきます。 要するにボートショーはボートを展示するショーで、中古車1000台一挙展示!みたいなもんですな。

 これならあれこれ見比べて、なお中古艇も一緒に検討できボートを購入しようとしている方にとっても、ボート屋さんにとっても大変結構な訳です、ついでにローン屋さんとか保険屋さんも出展して さらに付き物のテキ屋のおじさんがナッツなどを売りにくるわけです。コーストガード マリーナなども店をだしておりました このへんは日本とおなじです。
 アメリカ製のボートを購入予定の方は見に行く価値は有りです。

 

 
 

 

  
  あんまり桁違いの船をみたので、じゃー庶民のボートはと思い下町のマリーナをのぞいてきました。

  マリナデルレイから南へ数マイルのところにキングハーバーと名前が立派なマリーナがあります。 

  発電所がある前に立地しております、このあたりによくある大きな石をしこたま放り込んで作った防波堤が砂浜から延びてその内側に夢の島の数倍の面積のマリーナがあります。

  キングハーバーには3つのマリーナがありました、運営形態はよくわかりませんがそれぞれヨットクラブがあるようです。

 
 


  ここに係留してるのは見た目7割がセールボートで、おおむね30フィートクラスで大きくても40フィートクラスでした。

  アメリカでも庶民がもつにはこのくらいが手頃みたいです。

  CYCでも同じでしたが クラブハウスは水辺すぐそばに作られてます、レストランもポンツーンのすぐ側で目の前が係留中のヨット、あれは眺めもよく結構でした。 平日昼飯時でもレストランは近所からのお客さんでにぎわっておりました。

 

 
 

  我が国のマリーナも外国をまねて作ったのなら、あのあたりの作り方もまねてくれたらよかったのにと思いますな。ここのレストランでジョンウエインがカジキと一緒に撮った写真がありました ずいぶん若い頃の姿でした。   夢の島も50年くらい経ったら あの人の若い頃の写真だー!みたいなことがおきますか?楽しみに、、、、、

 知り合いが26フィートのセールボートを持っていますが乗ることはあまりないそうです、夫婦だけでで帆走するにはちょっと手が足らないと言っておりました やはりセールボートのクルーはそう簡単にはいないみたいです。

 クラブに入って知り合いを作って少しずつ練習しながら腕をあげて ダブルハンドでセイリング出来るようになるのが一般的なのかもしれません 今度一緒に帆走しよう とお願いしておきました。

 ロサンジェルスのヨット乗りがよく出かけるカタリナ島が20マイル沖にあります、水もきれいですが係留場所が整っているそうです、絶好のアンカリングポイントにはムアリングブイがありしっかり泊めておくことができ その場所に泊まれる船の数はブイの数だけ 静かでゆったりとした時間が過ごせるそうです。 (もちろん使用料が必要です)    値段は31−40ft
 
場所によってはコンビニも有るそうで テンダーで買い出しに行くことも出来ます。遊ぶことにかけては手間を惜しまず整備します しかも安価で使いやすい方法で。

 伊豆七島でもよい場所がいっぱい有りますので大きめの重りとロープとブイを設置するだけでよいのです。
 いかがなもんでしょうか?都知事殿

 

 
 

 わたしの気に入ったボートはセールボートメーカーが作った40フィートのパワーボートでバウに
3人くらい座れるソファーを埋め込んだ船です。

 ここに美人の奥さんとかわいいお嬢さんを載せ
 それをみながらオトーサンはキャビン内で舵を取る。

 いかがでございましょうか?

 
 

テンダー用の格納庫がスターンにあるボート 

(どこかの工作船と違い                             
ジェットスキーなどを積むようになっている)

 
   
 

 グラバンも80フィートくらいになると遊覧船みたいになって 芦ノ湖の観光船みたいです。



 
 

 電気自動車ならぬ 電気ボートです。

 優雅にランチなどをといっても どこで? 

場所を選ばないと 場違いになります。

 
 

キングハーバーのレストランからみたマリーナ 

 ここでは係留中に
デッキにオーニングをかけた船がいません。

 習慣なのかそれとも汚れないからなのか 
うむー、、、、

 
   Hinckley T29C  

セールボートで知られたメーカーが作ったボート。

 沖に泊めたヨットに行くのにいかがですか?

小さく見えますが29ftです
 
 

陸からみた会場 

 ぎっしり詰まっておるのがお分かりでしょう。

 
 

 マスト付きのボート


 船内機シャフトドライブで 
何に使いたいかなんて聞くのは野暮