平成１４年１２月７日土曜日、江東区のホテルイースト２１において
東京ヨットクラブ創立1０周年を記念する大忘年会が開催された。
クラブのメンバーは思い思いの盛装に身をつつみ、今年のクルージング、レースを熱くまた和気あいあいと語り合い、
２００２年を締めくくる和やかで華やかなパーティを楽しんだ。

東京ヨットクラブの創立10周年にあたり一言ご挨拶を申し上げます｡
 夢の島マリーナの開業の頃を今思い返しております｡

東京湾の最も奥深いところ、でも実は裏通りのごみ捨て場であった所、前にはごみ焼却場、後ろには浄水場、
水面にはヘドロから湧き出す泡が見られるボラの繁殖地、
このような所に良くぞ皆様10年の長きわたり住み着いてこられました｡
やはり、船が好きだとの一途な思いが仕事場から至近なこの場所を遊び場として、住処として選んでこられたことと思います｡

 東京ヨットクラブはこのような場所にゼロから始まりました｡
人を集め、組織を築き、クラブレースを主催し、ボランティア活動を行い、クラブルームを求め、
日本セーリング連盟の特別加盟団体への加盟を通して日本の海洋スポーツの振興に寄与し、
イルミネーションボートパレード＆コンテストにおけるマリナデルレイとの連携をとおして海外のクラブとの交流を深め、
そして自ら楽しむなど、活動を深めてまいりました｡

これもセールボートとパワーボートの垣根を越えた全ての会員の深い思い入れや、
発足当初のなにかと困難な時期を乗り越えられた初代会長の坂田修一名誉会長、
またマリーナの経営母体の変更に伴う問題山積の折、
精力的に会員をリードしていただいた前会長の土肥丈志相談役のご尽力、
東京ヨットクラブ顧問であられるＪＳＡＦ会長の山崎立光さま初め多くの方々のご支援により現在のＴＹＣの発展があります。

 ここに会を代表して皆様に厚く御礼申し上げますとともに、ともに喜びたいと思います｡

ＴＹＣ会長　長沢　洋

ボランティアで演奏を引き受けてくれたジャズバンド「クルーズ」の面々