第1回東京湾イルミネーションボートパレード&コンテスト

レポート:カリブV 山田 晶

■Photo Galally はこちら!!    会場の様子 パレード風景

 
そもそもそのきっかけは・・・・・

昨年12月初旬に仕事で訪米した際のLAX マリナデルレイのホテルにチェックインしたその晩、ホテルの前面の海上で繰り広げられたパレードを偶然にも見てしまいました。
電飾でおとぎの国のパレードのようにきらめくヨットやボートが列をつくる様には、本当に感動しました。

 帰国した数日後、夢の島マリーナの「なかよし会 X'masパーティー」がありバーチクリフの福田さん、アネットXの森さんにマリナデルレイのパレードの様子を話し、来年は我々もお台場パレードをしようとバーチクリフの船上で三人が夢を膨らませました。

今年やることになったいきさつは・・・・・  

数ヶ月が経過し、夏のボートシーズンも終わり、私が再度出張で訪米した際、去年のマリナデルレイのパレードを思い出し、電飾用のライト、コントローラー等を購入、帰国後カリブVに取り付けたのが10月中旬、同時にマリナデルレイのパレードの様子を思い出しながら企画書を作成した。

企画書完成と同時にアネットXの森さんの事務所に行き、去年「なかよし会 X'masパーティー」で話した「イルミネーション ボードパレード&コンテスト」の企画書を見せた。あまりにも突然だったので森さんは当初困惑している様子だったが、三人でやろうと語った暗黙の約束を破る訳にもいかず、実施に向けて私と二人で始動することになった。

 ところが、その矢先に私がまた訪米することとなってしまい、活動は一時中断、機中で訪米するならマリナデルレイのパレードについて調べて来ようと思い、出張の帰りにLAX マリナデルレイに二泊し、去年のパレードを取材しパレードの様子を詳しく掲載した新聞社を訪れて去年の記事を入手することが出来た。

マリナデルレイのコモドアとの会見・・・・・

 また、その主催団体や後援協賛等もわかり、主催団体の事務所を訪れ、私は去年12月9日にここのパレードを見て、今年12月16日に東京港で「第1回イルミネーションボートパレードコンテスト」を計画しているのでマリナデルレイのパレードの実施要領と過去のパレードの写真のコピー等資料が欲しいと申し出ると、「MDR TOURNAMENT of Lights」のコミュッティの承認がないダメだと、その日は断られた。

折角ここまで来て何の収穫もなく帰国するのもと思い、翌朝11月3日午前9時に事務局の事務所に行き再度事情を話している時、たまたま実行委員会の会長から何かの件で電話が入り、局員が私の事を説明し電話で話すチャンスが出来た。

ここぞと思い私達の計画を話した所、午後約1時間会うアポが取れた。会長は私に会うなり、東京でパレードをやるなら、その勝者を来年の「MDR TOURNAMENT of Lights」に招待するので「MDR TOURNAMENT of Lights」の勝者を2001年の「Illumination Boat Parade&Contest」に招待しないかとの話があり、あまりにも大胆な発言に初対面の見ず知らずの私に夢のような話で本当に感激しました。

 あっという間の1時間でしたが、実施要領、過去の歴史等かいつまんでお聞きすることが出来ました。本当に感動のひと時でした。この時、何としても「第1回東京湾イルミネーションボートパレード&コンテスト」実施しなければと決意しました。

今回の実現に向けての段取り、そして大変だったことは・・・・・

帰国後、森さんと二人の戦争のような1ヶ月が始まりました。私は資金的に協力して頂けそうなメディア関係に当たると同時に協賛企業を探しに奔走した。

 TBS、フジTV、テレ朝、朝日新聞、等に連絡したが話しは聞いてくれたが返事が無い。もう時間がない!MDRの会長との約束が果たせない!駄目かもしれない・・・そんな不安が遮る時、ふとお台場で配られている無料の情報誌を思い出し、発行者を見ると産経新聞社となっていた。

その足で大手町の産経新聞本社へ挑んだ。受付で事情を説明、アポがないので暫く待たされたが、面会した方に我々のパレード企画を話すと、お台場には臨海支局があり、中澤支局長を訪ねるようにと言われ再びお台場へ。中澤支局長との運命的出会いがこの奇跡とも言える短期間で関係官庁の許認可を得て「第1回東京港イルミネーションボートパレード&コンテスト」を開催出来た最大の要因だった。

 その後は、臨海副都心まちづくり協議会小杉事務局長、船の科学館緋田館長、ホテル日航東京盛林部長、海上保安部、東京都港湾局、東京港湾振興協会、東京港湾防災事務所の方々と折衝をすすめていきました。

本当に有難うございました。この行事の開催に向けて初めて知り合った皆様の人脈と、前向きに検討してくださった関係官庁のご担当の皆様に感謝致します。

 一方、森さんはパレードに参加する30艇の船の確保のため、夢の島マリーナ振興会、東京ヨットクラブとの折衝、プランニングジャパン(森さんの会社)は、さながら「第1回イルミネーションボートパレード&コンテスト」の事務所と化して社員の方々も関係官庁への申請書作成や企画書の訂正、改訂などの作業で連日深夜までの過酷な業務に、訂正に次ぐ訂正で、森さんも苛立ち、あの温厚な森さんが社員を怒鳴る場面もしばしばあったりして皆疲労感に耐えての作業でした。

社員の皆さんにとっては降って沸いたような会社の仕事に関係の無い仕事でしたが、本当に一生懸命やっていただいて心から感謝しております。有難うございました。


 またその傍ら、私と森さん、新たにボランティア活動に参加していただいた「らんどふぉ」の和田さんで手分けして、このパレードが当日使用する水域で日常業務をしている民間の水域利用者との協力の取り付けに奔走しました。

 そして、東京都を含め全ての関係官庁の許認可の内諾が出たのが12月8日午前11時。
 和田さん、小杉事務局長、中澤支局長、ごめんなさい!
 まだまだ詰めなければならない表彰式会場の詳細など開催1週間前の大事な時。私と森さんは後ろ髪を引かれる思いで、マリナデルレイの「TOURNMENT of Lights」への義理もあるので出席の為、午後3時10分の便でLAX マリナデルレイへ。出発出来たのは当日午前中に許認可が全てクリアされたからです。もし許認可がおりなければキャンセルするつもりでした。
 
留守中、和田さんには本当に一生懸命ホテル日航との交渉等頑張ってもらいました。本当にご苦労様でした。
 
私と森さんはと言えば、こんな事書いたら皆さんに叱られてしまうかもしれませんが、今までの疲れがどっと出たのか、搭乗するなり昏睡状態、いい休養になりました。


マリナデルレイのイルミネーションパレードについて・・・・・

 マリナデルレイは1963年に第1回のパレードが実施され今年で38年目と歴史があります。当時はマリーナ全体で100隻のボート・ヨットがあり、第1回はそのうち20隻がエントリーしたそうです。現在は6,000隻を越え1つのマリーナとしては世界最大のマリーナです。第38回のパレードには、US.COAST GUARD, FIRE DEPT,CHAMBER OF COMMERCE,等の他、合計74隻のボート・ヨットがエントリーして盛大なパレードでした。
 
「TOURNMENT of Lights」では、その歴史が物語るようにイルミネーションを沢山ただ飾るのではなく「テーマ」を決めて如何にそのテーマに合ったイルミネーションをするかがポイントとなり審査の基準も詳細に定められている音と光のパレードです。「Illumination Boat Parade&Contest」は「TOURNMENT of Lights」から学ばなければならない所がたくさんあると思います。早く追いつけ追い越せ。
 
パレード当日、私と森さんはVIP扱いで1日を過ごしました。当日昼間開催されたパレードオープニングセレモニーに招待され、実行委員会メンバー、審査員、招待されたVIP(私達も含む)、カクテルバーティーで会長から私と森さんが壇上に上がり今日のパレードの為に東京から来た事と来年グランプリの交換をする事を紹介、盛大な拍手で迎えられた。
 
の後、去年のグランプリ艇でパレードの観戦となった。約2時間のパレードの観戦となった。

つづく!