コンステレーション アサヒスーパーカップで優勝!! |
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TYCの皆様、M-15コンステレーション宮川です。
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●● コンステレーションinハワイ アサヒスーパーカップ 参戦記 ●● | |||
7月18日 1日目 |
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ハワイの海をバックに |
ワイキキヨットクラブ
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7月19日 2日目(晴れ) |
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今年の朝食はホテルのビュッフェでリゾート気分を満喫しながらゆっくり取ることにした。 午前中に村上と小林が到着、これで11人全員揃った。 天気は晴れ、北東風は次第に上がり沖では28ノット位。波もやはり高い。レース海面まで落としていき、 タック練習でダイヤモンドヘッドブイへ。廻航後スピンアップ、ジャイブ練習中スタンションが折れる。 スピンシート、ガイの扱いに注意が必要。スピンダウン、再びタック練習。 バウとコックピットのコミュニケーションが課題。Ho'onanea号は基本的にクルージング艇の為、 レース時の激しいアクションには不向き。コクピットは狭く、クルーワークにも無理が出る。 明日はレース初日の為、今日中に徹底的にダメだしをする。 16:40 帰港。 シャワー後スキッパーズミーティング、そのままwelcome party。 我々は昨年の優勝でトレードマークとなった(と思っている)赤のアロハで登場した。 TYCから参加のアドレナリンプラスは青いアロハ、湘南のエスカルゴは黄色のポロシャツと 揃いのユニフォームが多い。 レース前からチーム対抗ファッション合戦が始まっているかの様だ。皆ビデオ映りを気にしているようだ。 当然我々も一番前に出て乾杯!!!カメラ前を占拠し昨年の勝者として(?)存在感をアピールする。 パーティー終了後、レストランパンダで飲茶の夜食。去年はラーメンと餃子だったので大幅なグレードアップだ。明日に向けエネルギーを充電する。 午前様でホテルへ。いよいよ明日はレース初日だ。
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ワイキキ沖にて
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ワイキキ沖にて |
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7月20日 レース初日(曇りのち晴れ) | ||||
今日も暑そう。水36本(大箱)、ビール48本用意。青い海に青い空、ヤシの木。このへんがハワイのいい所。 やっぱりヨットはこうでなくっちゃね。 11:00 出航。北東の風、25〜26ノット。ますます波風とも強い。いよいよレースだ。 報道ヘリコプターが上空を旋回、気分を盛り上げてくれる。 バウ土佐、マストハンド富井、ピット小島/小林、メイン村上/北、ミドル松下/片山/日高、 コックピットサポート木村、スキッパー宮川。各所サポートにWayne、Pat、Davidとロコを配置。 12:10 第1レーススタート、オリンピックコース。[ワイキキビーチ沖の]上マークまで2マイルは順調な帆走り。 基本的にこの程度の強風下ではPH2クラスのトップ艇団4艇は艇速に大きな差はなくほとんどスクラッチ。 コース取り、クルーワーク、ギアトラブルが順位を左右する。我らがHo'onaneaは他3艇のスポーツボートと比べ、その重量の為風が落ちると非常に苦しい。風よ吹け。 上マーク廻航後スピンアップ...、が、強風下ホイストのスピードが不足し、スピンがなかなか上がりきらない状態で各所が乱れ始める。サイドマークが迫る、ジャイブの準備が出来ていない。 ポールのスイングが上手くいかない。バウが何とかリカバーするもミドルデッキが乱れ、ガイをとばしてしまいスピン続行不可能。スピン回収しジブアップ。立て直しに時間がかかりオーバーセール。 結局遅れを取り返すことができず5位フィニッシュとなった。 どう考えても修正でひっくり返せる時間差ではない、暗い雰囲気が漂う。チームワークがチグハクで、 昨日の練習が活きていない。今年の入賞は無理か??頭を冷やして艇上でもう一度綿密に打ち合わせをする。今年のレースは未だ始まったばかりだ。 最終艇フィニッシュ25分後、第2レーススタート、ソーセージコース5レグ。上マーク廻航は3位。 下行でも他艇とのスピード差はない、徐々にかみ合ってきた。今度はいけるかも。コース取りも冴える。 トップ集団と絡みながら2位で最終下マークを廻航。フィニッシュ前のタック合戦でHeat Waveをおさえてファーストホーム。 修正でも1位!調子が出てきた。 初日終わって総合3位。1位タイの2艇とは2ポイント差、明日のダイヤモンドヘッドを経てココヘッド沖で折り返す ロングレース次第では優勝戦線にからむ可能性が残っている。 計算上は明日1位をとれれば1位タイ。でも2位以下なら優勝は遠のく。 17:30 現地ロコと合流しフライデイナイトレース。わが艇上は全くやる気なし。どちらかというとトワイライトクルーズという感じ。1時間程度大型観光船やヨットを見ながらレース海面とは反対の方向の沿岸をクルージング。 帰りにすぐ横をすれ違った観光船から写真攻撃を受ける。いい気分。 帰航後ハーバークルーズ、テツヤコムロの豪華クルーザーもあった(羨ましい)。 本日の夕食は韓国焼肉店へ。通常一人30$程度のところ50$!! 相変わらずすごい食欲と酒量だ。 韓国人店員も驚く「ジャンジャン肉持って来い」状態。 21:30北さんのコンドミで記録ビデオを再生しながら、ミーティング。今日の反省点をあれこれ話し合い 明日に備えて夜更けまで研究する。
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クローズホールド |
スピンラン |
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7月21日 レース2日目 (快晴) | ||||
今日はロングレース、8:30 集合。昨日破損したスピンポールスライダーのブロックを修理する。 0.75ozスピンもリペア。風は東に振れ、ますます強い。ココヘッドまでの上りがきつそうだ。 風向の為、東からの大きなうねりが入り海面は荒れ模様。今日のユニフォームは紺のバナリパ (ハワイのブランドBanana Republic)、キメたつもりが逆にいまいち目立たず、残念。 ビデオ映りが妙に気になる。まあ一生懸命手を振ってカバーしよう。出航後、風は28ノットまで上がる。 去年の36ノットよりはましだが、やはりキツい。 11:10第3レーススタート。スタートはまずまず、潮を避ける為出来るだけ岸よりを帆走りたいところ。 ロコのアドバイスを受けギリギリまで岸につっこむ。このへんは地元人でないと分からないところ。 過去トウキョウズカップBコースでギリギリまで岸に寄せビッグアップルを破ったコンステの本領発揮だ!? (最もその後某所で座礁廃船となりましたが) 10分前にスタートし先行するメルジェス艇団に肉薄しつつ徐々に後続艇を引き離す。 ココヘッドでは大型艇がブイをつるしてマークとなっていた。こうしないと見えないのね。 マーク回航後0.75ozスピンを上げるが、すぐにバーストしてしまった。直ちにスピン回収し、すばやく1.5 ozスピンを上げる。真後ろから大きな波が次々追ってきており非常に不安定な状態が続く。上らせ気味で帆走らざるを得ないため、 落としきれず岸に突っ込むかたちとなり、ポートにジャイブ。ますます不安定となり、2度3度大きくローリンクした後、 ダイヤモンドヘッドブイ手前で左に横倒し、ワイルドジャイブし、そのままブローチング。ポートのクルーが全身水につかる。シートをリリースするが横倒しになった巨体はなかなか起きてくれない。苦しんでいる間に上マークで2分以上差を付けていた後続2艇に抜かれてしまった。ところが他艇にも少なからずトラブルは起こっていたようで差は思ったほどついていない。勝利の女神は我々を見放さなかった。No2ジェノアをあげ追走し、13:20ゴール。 着順3位、修正1位となった。これでKurrewa(チームナオミ;鹿児島)とトップタイに並んだ。 17:00 チャーター艇Ho'onaneaの母港カネオヘヨットクラブへ。オーナーの御招待。 ワイキキから島の反対(東)側へ車で30-40分。これも家庭的なムードで参加できるアサヒスーパーカップの楽しいところ。 ロコクルー、家族を交えてバーベキュー。去年はサンディエゴからハワイまでのレース「トランスパック」のトップ艇が入港する日だった為多くの地元セーラーで賑わっていたが、今年はトランスパックが終わった後で土曜日なのにとても静か、 いい感じ。たっぷりご馳走になりました。さあ、あと1日だ。
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ロングレース前
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カネオヘヨットクラブにて |
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7月22日 レース最終日 (晴れ) | ||||
9:30 集合。1.5ozスピン(黒)のリペア、良く見ると結構穴だらけ。黒のリペアテープが足りず、 しまいには赤を使い出す始末。よく昨日破れなかったもんだ。 "ぼろいな" 根が正直なのでつい口に出る、[ロコが]日本語がわからなくてよかった。スピンはこれ1枚のみ、最後の砦だ。 スターボサイドのスタンションの修理、今年2度目。今思うと去年も同じところを修理していた気がする。 10:40 出航。皆、気合十分でこれまでになく早めの出航。レース海面には1時間前に到着。 波やや低く、風速は18ノット程度。これで穏やかに感じるから慣れは恐ろしい。 12:10第4レーススタート。Heat Waveを3艇身、他艇をさらに2艇身程度引き離して慎重に帆走る。 優勝争いのKurrewaは舵にアクシデントあり、何とか戦線復帰するが大きく後退。自然と守りの帆走りになる。 上マーク廻航後、サイドマークまで1位をキープ。ジャイブ後下マークまでやや弱まった風の中を順調に走る3艇に抜かれて4位で下マーク回航。" We are too conservative. We are winners in last year, we have to go!" オーナーが檄を飛ばす。 必死で追走するが上りでも思うように挽回できない。上マーク回航後スピンアップ、ガイがポール上で絡み 完全な上げ方ではないが、ゴール前で1艇をかわしHeat Waveに次ぎ着順2位。修正2位となった。 第5レーススタート。いよいよ最後。皆真剣、いい顔をしている。クルーワークも決まってきている。 要するにいつも練習不足なのね、よーくわかりました。好スタートを切り上行で後続艇を引き離す。 他艇は混戦で絡んでいた。上マーク廻航、2度のスピンアップ、下行、ジャイブも決まりノーミス、満足の帆走り。 やればできるんじゃないの。"Good Job"とオーナーに言わしめたクルーワークで他艇を寄せ付けず 堂々の着順1位、修正1位。優勝が決定した。やはりPH1での優勝が決定したKAIMILOAと洋上で激励しあう。 どちらもカネオヘヨットクラブ艇、どちらも2年連続優勝。オーナーも大満足。サンドイッチとビールで盛り上がりながら帰港、片付。 18:30 ハワイヨットクラブでバーベキューパーティー。地元TV3チャンネルのインタビューをうける。 その後ハワイ気分を味わいにワイキキのバーへ。なんと多くのクルーがワイキキは初めて。 プールサイドにハワイアンの生演奏、"これがハワイだよな"とは古参クルーの弁。 そういや去年はハーバー付近ばっかりだったっけ、、、大変失礼いたしました。
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ワイキキのバーで
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7月23日最終日 (晴れ) | ||||
朝食を食べながらもついヤシの木に目が行ってしまう。"今日も吹いてるな" 乾燥した貿易風、トロピカルな風景と、 言い古された表現だがやはりハワイはセーリングパラダイスだ。 わがチームのように"グランプリはちょっと" というセーラーにも、ハワイでのヨットレースを楽しめるように 門戸を広げたこのイベントの存在意義は非常に大きいと思う。 アラワイマリンのスタッフの方々、スポンサーの方々のご尽力は並大抵のものではないと思う。 "今年も来てよかった"偽らざる本音である。今日は1日自由行動。ビーチに行く者、ウクレレを買う者、 事務処理に追われる者(私です)、皆それぞれのハワイを満喫した。 18:30 プリンスホテルにて表彰式。おいしい料理に舌つづみをうちながら、迫力あるレース記録ビデオをみて 勝利の余韻をかみしめる。席はスポンサー後ろの特等席。その後全員で壇上に上り、表彰を受ける。 あらためてオーナーと握手を交わす。"Threepeat(3回目)"と彼は言うが、柳の下にドジョウは3匹いるのかな? レース関係者の皆様、ジェントルマンズレースをご一緒させて頂いた皆様、有難うございました。
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表彰式にて |
表彰式にて
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