MENU

イベントレポート

Event Report

東京湾のヨットクラブがJ24という同じ艇を使って、横浜インターコンチネンタルホテル前の海面で競う「第4回東京湾ヨットクラブ対抗」と、視覚障害者が健常者とチームを組んで帆走するブラインドセーラーチームとの交流試合を行う「第12回ブラインドセーリング大会」が、9月19日・20日に今年も横浜港で開催されました。TYCは今年もチームを組み、「TYC ALL STARS」として参戦。

初日、朝7時にYCCに集合、まずは使う艇の抽選です。和田団長が籤を引き、その後、急いで決められた各艇のセールセットをして、モーターボートに曳かれて会場となるプカリ桟橋に向かいます。初日は、「東京湾ヨットクラブ対抗ヨットレース」。同じ艇種を使って競うわけですから、各クラブの面子をかけての勝負になります。さらに翌日のブラインドセーリング大会出場への枠をかけての予選会という意味もあります。

今回は、団長の和田顧問以下、Z艇山本・川村嬢、T艇小室、F艇済木という5名。(乗艇4名)参加予定メンバーが2名急遽都合で参加できなくたったこともあり、人数的には少し寂しいが、その分固定メンバーで2日間。 課題は体力か・・・(2日間10レース)堀大会会長の挨拶に引き続いて、各艇、レース海面(といっても、陸上の臨海パークのすぐ目の前)へ。

参加クラブはホストクラブになるYCC(横浜クルージングクラブ) YYC(横浜ヨット協会) ベイサイドヨットクラブ YCYH(横浜市民ヨットハーバ) サニーサイドウラガにTYC。浦安・木更津合同チームとロイヤルNZヨットスコードロンが残念ながら参加取りやめとなり、計6クラブが競います。 例年ですと、翌日の大会への枠に残ることも重要になるのですが、今年はJ24が8艇に増えたこともあって、翌日への切符は5枚。 落ちないように…という今までと違って、より明確にクラブ対抗の要素が大きく感じます。(とはいえ、落ちる1クラブに入ったらというプレッシャーは厳しい)

風は南、10kt前後の風。 横浜港の中ですので、風の濃いところと薄いところが混在で、どこでタックするかと、タックでスピードロスしないことが重要になります。第1レース、スタートのポジションがよくなく、突き上げられてOCS、すぐに戻って解消し、リスタートへ。最後尾からタック、マーク回航と徐々に順位を上げ、3位。 まずまずの成績。第2レース、上マークゾーン内でマークへ向かっている時に、ポートからスタボーへ直前にタックしたYCC艇を避けてマークタッチ。180°回ったうえで「抗議!」。 このレース6位と出遅れる。(「18.3 ゾーン内でタックする場合」違反での相手艇への抗議)

第3レースくらいから呼吸もあってきて、上りのスピードが他の艇を上回っています。 スタートも悪くなく2位。第4レースはベストレース。第1マークから一度も首位を譲らず1位。ここまででYCCが10ポイントで1位。 チームTYCは、YYC、ベイサイドと並んで12ポイントと混戦です。最終戦、スタートからYCCとマッチレースの様相。 1下のマークラウンディングで逆転すると、そのままトップフィニッシュ。 2レース目の抗議が成立すれば、逆転優勝か・・・?クラブハウスに戻ると、捨てレースがあるとのことで、抗議するまでもなく優勝「やったぁ~」

ブラインドセーリングの前夜祭では小島会長も激励に。 小島会長の乾杯の挨拶で楽しいパーティが始まります。 成績発表でTYCの優勝が発表され、美味しいお酒を楽しめました。その後宿泊場所となる50ftのモータークルーザーに場所を移して2次へ。 4年越しの優勝を祝いました。

翌日は、ブラインドセーリング大会。 今回は前日のクラブ対抗上位5艇にブラインドチーム3艇を加えた8艇での大会です。大勢の来賓もある中、昨日と同じ4名で、2日間、連続優勝を狙います。風は少し強い北東。 第1レース、スタート前に風が弱くなり、遠目からベストスピードでのスタートを狙っていたうちは出遅れます。その後、1上までに1艇をかわし、1下でさらに1艇とかわし、最終2位まで。 本部艇から見ていたメンバーからも「見事なまくりだった」との声。

第2レースは最後シューティング。数秒差でYCCをかわすも3位第3レースはうまく帆走して独走で1位。「連続優勝も行けるかも・・・」

この頃から南東が入って再度のコースチェンジ。第4レース、上りで順位を上げるも下りで順位を下げる感じで、3位ここまで、数点差で1~3位は昨日と同様、混戦模様。 最終戦までもつれ込む。最終5レース、第3レグまで2番手をキープするも、4レグ下りで、2艇に内側に入られ、4位。陸よりを流れる潮の流れを読み切れなかった。

その後、YCCに戻り、前夜に引き続いて、表彰式のパーティ。 連夜の豪華な食べ物、飲物、バンド演奏。更に盲目のバイオリニストの演奏や素敵な歌声。表彰での「東京湾クラブ対抗ヨットレース」では、優勝の大きな盾を。また、ブラインドセーリング大会では、YYC YCCに続き第3位入賞となりました。

J24という同型艇でのレース、短いコースと相まって、2艇3艇でのオーバーラップでのマークラウンディングや、1秒でも早く入った艇が勝ちのスクラッチでの実力勝負。 加えて横浜港の中と素敵なパーティ。 普段のクルーザーレースでは味わえない雰囲気です。ただ、2日間10レースは厳しい・・・4人とも2日目終わったらへとへとでした(連続優勝できなかったこともありますがね)来年は、もっとたくさんのみなさんの参加を期待しています。記 TYC ALL STARS 船長 山本(Zephyros)