Event Report
2015年09月03日
平成27年7月26日(日)に東京海上保安部と小安協東京支部との合同パトロールにおいて海難救助訓練が実施されTYCより 小島・和田が参加いたしました。今回は、10:00より東京海上保安部の船艇基地にて参加者全員の出動式を行い、海上パレード後、水上バイクからの落水者の救助 並びに 膨張式ライフジャケットのボンベ不発時の対処法が実施され参加者に披露されました。その訓練の内容を報告させて頂きます。膨張式ライフジャケットのボンベ不発時の対処動画については、ライフジャケットの効果を含め大変参考になると思います。又、水上オートバイからの救助についても、救助用レスキューボードの使用を知る良い機会を得られたと思っております。
(落水者救助用レスキューボードを装備し水上オートバイで接近)K38 JAPN とは、公益財団法人 マリンスポーツ財団が、水上オートバイを活用した水上安全やレスキュー体制を日本で普及させるために、アメリカの水上オートバイの教育機関であるK38 WATER SAFETYと提携し、2008年に設立した、マリンスポーツ財団の内部組織。 国際安全運航基準の確立と啓蒙を図り、水上オートバイによる社会貢献を目指している。
今回の訓練で落水溺者を担当された航行安全課 第一海務係 船橋 様水上バイクからの落水者 救助訓練に参加された、水上バイク 救助ドライバー吉村 様の所属する、公益財団法人 マリンスポーツ財団 (K38JAPAN)の紹介マリンスポーツ財団(マリス)とは?マリンスポーツ財団は、1963年の事業開始以来マリンスポーツを通じて、海の知識やボート・エンジンのメカニズムの理解を深めることなど、海事思想の普及に努めてまいりました。1997年からは水辺の環境保全、多くの人々に水に親しむ有意義なコミュニケーションの場の提供を行うとともに、楽しく遊ぶために必要な安全知識を身につけていただく活動を推進してきました。2012年4月、公益財団法人として新たなスタートを切るとともに創立50周年を迎えます。「だれでも・いつでも・どこでも」マリンスポーツに親しみ、参加出来る機会を創出し、また水辺を最大限に活用できるよう長年培ってきたノウハウと実績を活かし、さらにマリンスポーツを正しいプロセスで安全に楽しめるよう提案を行っていきます。マリンスポーツ財団のテーマ「水に親しむ人々の輪が広がっていくことを願って水を恐れず、侮らず賢く楽しく向き合って心身を鍛えよう。」潮の香りいっぱいの港、砂浜の広がる海浜公園、さらには機能的で安全なボートレース場などを舞台にして、すべての人が安全に楽しめるマリンスポーツを通じた体験乗船や学習プログラムを提供し、また水辺における環境保全に関する活動もあわせて行っています。マリンスポーツ財団関連のHP http://www.maris.or.jp/k38japan.html
1)水上オートバイの免許教習と安全講習マリスの特殊小型船舶(水上オートバイ)免許教習所の下で、K38 JAPAN インストラクターは、その教員として、免許取得に必要な航行ルールや操縦技術を教習します。
2)レスキュー講習会水上パトロールや捜索救助などに従事している方をはじめ、水上オートバイの一般利用者の方を対象に、操縦者心得、救助手法、点検、維持管理、個人防護具(PPE)、周辺機材などの総合的な講習及びインストラクターの育成を行っています。また水辺に特化した上級救命救急講習会も実施しています。
3)マリンスポーツの普及振興マリンイベントや競技会(トライアスロンやオーシャンスイム等)において、デモンストレーションや水上安全管理(レスキュー活動等)を通じて、様々なマリン関連スポーツの普及と振興に寄与しています。
5)国際交流と情報共有国際的な会議や講習会の参加及びソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)により、世界の水上オートバイにおける水上安全の動向やレスキューに関する情報を収集し、国内或いはアジア各国に対し、知識並びに技術の普及に努めています。
落水時ライフジャケットのボンベ不発を想定し、無理のない浮き方の教習が行われました。主なことを記載しましたが、【ライジャケ_ボンベ不発の対処動画】をリンクしていますので是非ご覧ください。いざという時のために役に立つこと間違いなしです!ライフジャケットが開かなかった場合1.まず、落ち着くこと2.仰向けになり、背浮きの状態になること3.バンザイをした、大の字になる方が浮きやすくなる4.ライフジェケットが開かない状態で、声を出して助けを呼ぶと、 声とともに肺の空気がなくなり沈みやすくなるので、その状態 で助けは呼ばない5.立ち泳ぎしながらライフジャケットを開き、フロートが膨らむまで 口で吹いて空気をいれる6.浮力が確保出来た状態になれば、背浮きの状態で救助を待つ