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イベントレポート

Event Report

TYCポイントレース第4戦が、6月21日(日)浦安ディズニーランド沖で開催された。今回はマーク廻航5レグの一日1レースだが、女性や子供の乗艇人数を加味した特別レーティングによるファミリーレースを兼ねての開催となった。

当日は朝から曇天、予報では雨模様で南寄りの微風、それに加え都内全域に雷注意報が発令されるというコミティとしては辛い一日となりそうな予感。艇長会議にて、今日は状況によりいろいろな旗が揚がりますよと注意喚起のうえ、雷が近づきゴロゴロ鳴り出したらレース中止もあり得ますと周知。

レース海域の海況は、予報通り南南西、風速2ノットの微風。 とりあえず浦安灯標沖にアウターマークを打ち、マークボートはそのまま待機。9時30分時点で風向SW230°、スタートラインをSE140°で仮設定し本部船錨泊。 潮は午前中引き潮、スタート時にコースサイドに押し出される北から南への流れ。

アウター側のリコール監視艇が間に合わず、本部船だけでスタートチェックを行うことを予想し、スタートライン長さはかなり短めにセット。海上エントリーを10時までにほぼ完了し、参加艇は29艇。

10時15分、風向が安定したので上マークをSW230°、距離0.8マイルに設置。 レースクラスC及びクルージングクラスの定刻10時30分スタートに備えるが、風が弱く回答旗掲揚、しばし風待ち。この間、本部船は潮の流れでコースサイド側に2~3艇身ほど向きを変え、距離的には完全に本部船寄りが有利となっていた。風速4ノットになった10時30分、両クラスのクラス旗を掲揚しスタート5分前。10時35分スタート、リコール艇なし。本部船近くからTINA WEYMOUTH、中央からオージーガール、Malibu、アウターからlue Peterが良いスタートを切る。

この直後、風が落ち重量艇は船足が止まる。特にアウター寄り5~6艇の集団は、お互いブランケットとなりほとんど動かない。ラインから離れていた艇は、なかなか近づけず、このうち5艇が4分までにスタート出来ず残念ながらDNSとなった。ファミリーレースという事もありN旗を掲揚し、スタートやり直しの選択肢もあったが、的確な風読みとコース取りで順調に艇速を伸ばすTINAWEYMOUTH、Malibu、オージーガールなど先行する艇も多く、そのままレース続行とした。

このあとレースクラスA、Bは再び回答旗を揚げて風待ち、11時に両クラス旗を掲揚しスタート5分前。 さすがにこのクラスは本部艇寄り有利を見逃さず、次第に本部船の周りに多くの艇が集まりだす。2分前には上一狙いの4~5艇が”シモですよぉ“、”入れないよぉ、ムリ、ムリ“など大声が飛び交い賑やかに・・・。ここは一番下にいた隼スピリットだけがスタートラインに寄り付き、その上にいたForte、Twilightその他は弾き出されて本部船手前で大きくラウンディング。

11時5分スタート、リコール艇なし。上一からTUPAMAROSSがジャストスタート。 リコール危ないと思ったとたん、わずかにバウダウンした見事なスタート。 数秒後には、そのすぐ下をレティシァ・ドゥがトップスピードでライン通過。中央から、イーグル一世、ネフェルティティ、コンステレーション、隼スピリット、ツルギスピリッツ、ZEPHYROSがほぼ横一線のスタート。アウター寄りでは、みちがジャストスタートしていった。

その後も風は上がらず、コース短縮を考慮して本部船は移動しなかったため、レース中のレポートは残念ながら出来ませんが・・・

遠くから見たスピンの花、Malibu艇の快走、レティシア・ドゥとコンステレーションの争いなどは見ごたえがありました。

各クラス優勝艇は、クルージングクラスはスタートから終始素晴らしい走りを見せたTINA WEYMOUTH (Y23Ⅱ)

レースクラスCは、クロアチア仕込み? で圧巻のトップフィニッシュのMalibu (HANSE315)

レースクラスBは、ツルギスピリッツとのし烈な着順争いを制したみち (J-80)

レースクラスAは、並み居る大型レーサー艇と互角の走りをしたNaoNaoCarreraS (Salona34)優勝された各艇および入賞された艇の皆様、おめでとうございます。

なお、特別レーティングによるファミリーレース総合順位上位入賞艇は次の通り (括弧内は女性子供乗艇人数)優勝 : イーグルⅠ世(1人) 2位 : みち(0人) 3位 : レティシア・ドゥ(2人)

最初にスタートしたレーシングクラスC及びクルージングクラスはスタート直後のタイムロスが響き、上位艇はすべてあとからスタートしたクラスA、Bの艇となった。今回のようにスタート時間、海況が大きく異なる状況での全クラス総合の順位付けについては一考を要す結果となりました。                                        以上コミティ担当 翔竜・ASTO 記:ASTO 齋藤 健