Event Report
2014年09月11日
恒例の保田ミーティングと東京湾ヨットレース(通称保田レース)、今年は8月23日と24日に開催されました。
23日、日本海側を東進する前線の「ヒゲ」が午前中を中心に東京湾を通過したことの影響で、南風20kt、波高1m、時に25kt、1.5m近くまで。 各艇、前からスプレーを浴びながら保田へ向かいます。
安全を考慮し、早い段階で夢の島に戻ってきた艇もありました。
11時過ぎに出発したモータークルーザ(翌日の本部艇予定)にも問い合わせ多数あったようで、本部艇は陸路から保田へ向かうという初めてケースになりました。
またその情報を聞いて引き返す艇もありましたが、12時過ぎには前線も通過し、多少海況もよくなりました。
私の艇では、第1海堡を超える頃昼食にお蕎麦を料理して食べましたが、海堡を超える時間によってはかなり厳しい状況だったようです。
そんな中、保田には約半分の14艇が集まってきました。
「保田ミーティング」は陸路から参加してくれたメンバーも含めて、多くのメンバーが集まってくれて、楽しく盛り上がりました。
海から来たメンバーは多少興奮気味でお酒のピッチも早いよう(笑)で、「いやぁ〜、まいった、まいった」と言いながら、定刻の17時から20時近くまで大いに親睦を深めました。
翌日、レースに参加しないTONOASを本部艇、監視船として協力してくれている漁船をマークにしてのスタートラインで、定刻7:00に保田沖を全13艇がオールフェアでスタートです。
相変わらずの南風ですが、昨日より幾分風が弱まり15kt程度の風の中、全艇がスタート後に次々にスピンを上げていきます。
Z旗(1分前以降、ラインを切った艇は失格)ルールの中、本部艇寄りからZephyrosがトップスタート。
しかしスピンにもたつく中、レティシア・ドゥがすぐに抜いて、全艇団をひっぱる形でレースが始まりました。
その後も風は多少強弱あるものの、15kt前後で安定して吹いています。
そんな中、トップを走るレティシア・ドゥは他の艇を引き離していきますが、追手の中風、クルージングクラスの艇もマストトップから大きなスピンを膨らませ、離されまいと快走です。
表彰式・・・今回クラス別も算出しましたが、艇も少なかったこともあり総合成績順で発表です。
総合修正第1位は設計者の林賢之輔さんが乗艇していたAQUA。今回新調した真っ赤なスピンが真追手の風に効果的だったようです。
その後もクルージングクラスが修正では上位になりますが、成績より何より久しぶりに浦安まで帆走で帰ってきた充実感がみんなの顔に感じられます。
今回の保田ミーティング、予定されていた本部艇が安全等を考えて引き返すという過去例のないケースで、レースは最終的に年間成績とは関係ない形になりましたが、24日のレースは各艇とも最高の帆走を堪能できたのではないでしょうか。