Event Report
2016年05月25日
今年も各クラスにはカップと賞状がNPO法人マリンプレイスから授与され、優勝艇にはTYCから大きなクリスタルカップの授与がある。優勝したあかつきには、クリスタルカップにビールを入れてクルーの皆と廻し飲みたくなる欲望がわくもので、この東京港レガッタは通常のレースより各艇の気合を感じます。
10時30分に最初のスタートとなり予告信号間際の10時15分頃まで風向風速を確認したが、変化が無かったので上マークを風向100度、距離1.0マイルに設定した。この日の予報が軽風予報でもあり、少し弱気になりレース距離を1.0マイルにしてしまった。本来は、もう少し距離をとりたかったが、大潮の影響とクルージングクラスの艇速を考えると、このくらいのレース距離が妥当かと考えた。
程よいスタートラインの距離で、各艇がラインへアプローチするタイミングも遅からず早からず、然程バラケないでライン状に並び良いスタートだったが、その中でもアウター目一杯からスタートしたZEPHYROS艇はジャストでした。
30~40ftクラスが参加している、レースクラスA・Bは風速5mの風が吹けばパワーは十分発揮されますので行き足も速くなり、勢いよくスタートラインに入ったフォルテ艇がコースサイドへ出てリコール対象になる中、早目にスタートライン中央へアプローした3艇が新たにリコール対象艇となり、Forte艇がラインへ戻るためその3艇の前を横切ったタイミングでスタート!この時点で、4艇がリコールだったがForte艇は直ぐに戻り解消!その後、1艇が何とかラインに戻り解消したが、2艇は解消しないまま帆走して行った。
その後、風は6~7mと益々強くなり風向も左へ触れたり戻ったりが続いた。その為、最初にスタートした義船艇やベガⅢ艇が大型艇のパワーを発揮して30分も経たないうちに下マーク回航となり、その後も、続々と艇が続いた。
レース運営が本部船とマークボート1艇の為、風が強くなり艇速がクローズで5~7ノット、ダウンウインドでは7~10ノットオーバーで帆走する艇に対して、コース変更が出来るタイミングが無くレースを見守るしかなった。
レースクラスA・Bのファーストホームはレティシア・ドゥが38分台でフィニッシュとなり、レースC・クルージングクラスのトップがベガⅢの47分台でフィニッシュ!最終艇のフィニッシュも63分台となり、28艇全艇が無事フィニッシュすることが出来ました。最後の4レグ目のダウンウインドでは、風速がブローで12mオーバーの強風になりフィニッシュ直前でブローチングしている艇が何艇ありましたが、大きなトラブルにはならなかったようで安心しました。
レースを終えて、風の強さをもう少し考えて距離を延す方が良かったのか・・・と考えましたが、もしも距離を長くしていたなら、艇速の遅い艇があと20~30分は12mオーバーの強風にもまれサバイバル帆走になった可能性がありました。トラブルは、このような天候に起きる可能性が高いので、その前にレースが終了できたのは、ある意味良い結果とも考えられます。
葉山辺りのヨットレーサーは風速12mくらいの風は問題なく帆走できるかもしれませんが、TYCレース参加者には技量差がありますので、その辺の事も考量しないと楽しいヨットレースにならなくなってしまいます。あらためてレース運営は難しいと思いました。前月は強風でレースが中止になっており、実質、今年のレースは2回目だったことを考えると、全艇が無事にフィニッシュできたことは安全第一を考えると良かったのかも知れません。
15時過ぎから行われた表彰式には、参加艇の皆さんが沢山集まって頂きました。そして、各クラスで優勝した艇は、第3戦東京湾レガッタに対して初優勝艇だった感じがします。入賞された皆様、おめでとうございます。
コース設定や運営方法でいたらないこともあり、満足できなかった方もいるかと思いますがご勘弁ください。m(__)m次回、運営を行う際は、より良い運営を心掛けたいと思います。レース参加者、レース運営関係者、そしてマリーナ関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。