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レース参戦記

Record Of Race Participation

「アレー 本部艇はどこだあ?」初めての遠征レースは、まずレース海域がわかりません。早めにマリーナを出てセーリング練習をしているうちに遠くまで来てしまいました。周りを見回すと遠くマリーナ方向にヨットの群れが見えます。「あっちだ!」とそちらに急行すると、フラッグを掲げたヨットがアンカリングしています。

「本部艇ですか?」「そうです」しかしなんかおかしい? よく聞くと「横浜○○ヨットレースです」とのこと。「ここは別のレースのスタートラインだ!」と慌ててマリーナの方を見ると岸近くにヨットがひしめいています。「あっちの方だ」とエンジンをふかして急行して、やっと本来の本部艇を発見。「間に合ってよかった」

ラインの方位と風位を計ってすぐにスタートに。歴戦の猛者連の間をウロウロしてスタートのタイミングを計ります。あまり緊張しないなあ。TYCとTBCレースに参戦している成果かな?

「一分前!」タイムキーパーの声が耳朶を打つ。「5、4、3、2、1!スタート!」 ドンナモンジャイ!振り返るとバックステイに翻るTYC旗が誇らしげです。素晴らしい海! 素晴らしい風! 素晴らしいヒール角!これぞヨットレーシングというスピードで切り上がっていきます。

上マークは5位で回航。ジェネカーを揚げてサイドマークへ。巨大なジェネカーをパンパンにはらませた後続艇が3艇身後ろにピッタリ着いて離れない!サイドマークがどんどん迫ってきます。サイドマークというものを回るのはこれが初めて。「ジャイブ!」無事サイドマーク回航。

下マークへのコースはジェネカーには風向的にきつい。ブローチング気味。ジェネカーのフットが水をすくっている。なだめながら何とか下マークへ。マーク回航で後続艇に抜かれます。ウーン上手だなー。次の上マーク、下マークまで6位をキープ。

最後の上りレグのゴール近くで私の判断ミスで1艇に抜かれ(ゴメンナサイ)、7位でフィニッシュ。本部艇からプー! アリガトウゴザイマシタ!イヤー楽しかった!わざわざ遠征してきた甲斐があった!このレガッタの全ての関係者に感謝あるのみ。

素人だけの新参艇が歴戦のベテラン艇に混じって7位ならば上出来、いや出来すぎと思いました。他流試合に出てみると、とても良い勉強になり、自信もつきます。TYCのレベルが他流試合で十分に通用することを実感できたことが、今回の遠征レースの最大の収穫でした。TYC艇は自信をもってどんどん他流試合に出てもよさそうです。いつの日か「道場破りのTYC」と言われるようになりたいものですね。記 Blue Peter Xp 高田啓一

5月31日に横浜ベイサイドマリーナ沖で行われた東京湾ヨットレガッタに、TYCから5艇の艇で参加し、クラブ対抗で優勝いたしました。

今回は初の遠征レースで、総合7位と総合優勝に貢献したBlue Peter Xp33の高田オーナーから「遠征レース初参戦記」を寄せてくれました。

今回は、レースの情景が目に浮かぶようなレポートです。

(なお、写真はYYCホームページ掲載から抜粋させていただきました)

記:TYC広報