MENU

レース参戦記

Record Of Race Participation

AQUA ケンノスケカップ 参戦記

平成23年5月21日土曜日
AQUAチーム参加者 
中村 オリエ 舞 臼井さん 稲垣君 
吉原さん(義船) 飯田さん(ブルー)

今回16回目になる ケンノスケカップにAQUAチームとしては3回目の出場となりました。

ケンノスケカップはヨットデザイナーの、林 賢之助先生 を囲んで先生の設計艇でのレースをしようと、今から16年前から始まり、ケンノスケ艇以外の艇はフェロークラスとして参加して毎回全部で16艇前後の参加で行なわれています。

私達にとってこのレースは年間一大イベントで、連休にヴェラシスに回航し、レース前日にヴェラシスに入り、当日三崎のうらりで、吉原さん飯田さんを乗せて、スタート地点へ。 

レース中、舞ちゃんはいつものスタボードバースで時にヒールをつぶしたり、また時にヒールをつけたり。

オリエは、みんなに食事、飲み物を出したりしてクルーの一員として参加、ボースンの臼井さんは25年来のヨット仲間で全てを任せられるクルーです。 

新米クルーの稲垣君はコックピット担当、そしてゲストで2回目参加の(義船)の吉原さんはメイン担当、今年新艇を夢の島マリーナにいれた(ブルー)の飯田さんはジブとタイムキーパー担当で、乗員7人での参戦でした。

初参戦はいきなりケンノスケクラス2位、前回は風が無くてDNF。 
今回は、何とか上位入賞を目指して臨みました。

朝から南西12mの風が吹き荒れ、波は1.5mと強風波浪の中全艇同時スタート。 
AQUAは少し遅れてのスタートでしたが全艇中4位をキープしてのレース展開となりました。 

フルメイン フルジブで、アビームの風の中で第1マークの網代崎灯浮標に向かいました。 
この時点でケンノスケクラス2位のポジション、前を行く(ジャッキー)は船も大きく、もう少し迫ればあわよくば優勝かな・・・・・?

第1マークを廻りクローズホールドで第2マークの城ヶ島南西沖ブイに向かっている時に、バックステイを入れてジブハリをしめてさらにスピードアップしようと船をプッシュしていると前方上部で突然「バチッ」と嫌な音。 

するとジブがしわしわになり、だんだん下に落ちて来てしまいました。
 
この時点でリタイヤが頭をよぎりましたが、まずはジブを降ろして冷静にならねばと自分に言い聞かせ、臼井さん吉原さんの二人でバウに行ってもらいジブを降ろし、メインのみで帆走しながらコックピットでミーティングしていると少し離れた海面からジブのみで帆走して迫ってきているヨット(あらいぶ)が・・・・・・・。

何か方法は無いかと話し合っているときにスピンハリをと思いましたが、大荒れの海況の中みんなも疲れているし・・・

そんな中、吉原さんの「スピンハリは?」の一言で心が決まりました。 
再び吉原さんと臼井さんでバウでの作業してもらい無事ジブが展開でき、その後巻き返して完走。 

結果はケンノスケクラス7艇中5位となりました。 
今回(あらいぶ)が後で聞いた話ですがスタートでメインを破いてジブのみで完走、しかも優勝でした。 

何事にもあきらめない不屈のシーマンシップ、あらゆる可能性を考え安全帆走を心がける事を痛感しました。

今回は私の不徳の致すところで整備不良に寄るジブハリ切断となりましたが、みんなの協力で安全に帆走できたことを感謝しています。

そして本部艇は、東京夢の島マリーナからヴェラシスに移動したドリームAの月岡さん夫妻にお願いしました。 荒れた海況の中アンカーを打ち長時間に渡りスタートライン、フニッシュラインを保持してもらいました。 
ありがとうございました。

うらりの岸壁の管理もスバル興業になり良くしてもらいました。皆さんの縁の大切さを感じました。

ケンノスケ艇でない方も是非フェロークラスで参戦してください。 
またレースの後もパーティもレース以上に楽しいひと時で、参加艇も館山 横浜 東京湾 下田 熱海 安良里と広範囲からの参加で多彩です。

TYC皆様の参加検討お願いします。

まだまだ未熟な私達ですが、あきらめない精神と安全帆走で今後もヨットライフを続けて行きたいと思いますので、宜しくお願いします。

AQUA  中村

第16回 ケンノスケカップ成績表