Event Report
2011年11月26日
≪Zephyros艇がプロセーラー伊藝さんのトレーニング受講記を寄せてくれました。 どんなトレーニングだったのでしょう (編)≫
「伊藝ヨットクリニック」受講記
記: Zephyros 山本
夏のスバルザカップの賞品でゲットした「伊藝セーリングコンサル」1日無料券。 忙しい伊藝さんですが11月23日に受講させてもらいました。 心配した天気も抜けるような青空で、風は午後から弱くなりそうですが、午前中は10kt程度と絶好の練習日和です。
練習は伊藝さん(2000年のアメリカズカップはじめ国内外で活躍しているプロセーラー)をZephyrosにむかえ、朝のミーティングから始まります。
事前に今日参加するクルーメンバーのプロフィールを伝えてあったこともあり、クルーの意識を今日の参加目的に合わせていきます。
講習は海面に向かう海上から始まります。 レースに向かう前、天気図や潮流をみんなで見てくることの大切さから、その理由も含めて丁寧に教えてくれます。
いよいよ、セールを上げて練習へ。 まずはクローズホールドから始めます。
タックした後のジェノアやメインの引き込むタイミング 乗艇位置 タック時の体重移動・・・ 今までもレースでやってきたことではありますが、そのひとつひとつの行動がどう艇に影響を与えるかをわかりやすく説明して、さらに模範を示すことで、クルーワークが生き生きしてきます。
さらに繰り返すことで動きがよくなっているのが、後で見ていてよくわかります。
風が弱くなってきて、上側だけでなく、途中から下側体重も少しずつ。 艇を一定角度にヒールさせるのもスムースになってきます。
風が弱くなったところで、洋上でお昼。 食事の間も、レーススタート時のコース取りの考え方とか、自艇と他艇との関係で狙うべきポジションの話も。 少しずつクルーからの質問も積極的になってきます。
今回、外からの撮影ボートとして、仲良しのイーグルⅠ世をM兄、Cちゃんに加えてCAVOKのS岩さんの3人が操縦と撮影に伴走してくれています。(感謝!)
青い空が海に映り、心なしか海も綺麗に見えます。 いいクルーだけでなく、いい仲間にも恵まれて、おばあさんヨットZephyrosも心なしか綺麗に・・・いや、やっぱり船底は汚れているな。 こんなことなら上架して、船底、真っ白にしておけばよかったかな(笑)
食事が終わった頃になって今度は南〜南西から風が吹いてきて、スピンアップ
ジャイブの練習です。
普段、5レグのレースでせいぜい6回程度のジャイブですが、今回は20回以上のジャイブ練習です。
ここでも、単に手順を教えるのではなく、マークを回る時に一番重要視するのは何なのか、スピンを上げることよりも、まずは上マークを回ることをしっかりと意識して、ポールなどなくてもスピンは上がることを教えてくれます。
マリーナにもどってからも、飲み物を飲みながらヨット談義が続きます。 たっぷり夕方まで、中身の濃い一日でした。
そのあと、メンバーと食事をしたのですが、みんな熱くなっていました。 さあ、来年のクラブレースが楽しみです。(笑)
教えてくれた「手順の裏にある理由」は、忘れてしまうこともあるかもしれませんが、「何故かを理解して動きたい」という意識だけは残ることでしょう。 教え方なども、すごくいい勉強になった一日でした。
みなさんも機会があれば、一度受講してみることをお勧めします。
≪Zephyrosでヨットを始めたメンバーが多いそうです。 今回のトレーニングを経て、来年のクラブレースではどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみですね (編)≫